「ベジファースト」とは、食事の際に野菜を最初に食べることを推奨する食事法です。
この方法は、血糖値の急上昇を防ぎ、満腹感を得やすくする効果があるとされています。
具体的には、食事の最初にサラダや野菜スープなどの野菜を食べ、その後に主菜や炭水化物を食べるという順序です。
これにより、野菜に含まれる食物繊維が消化を緩やかにし、糖分の吸収を遅らせることで、食後の血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。
また、野菜を先に食べることで満腹感が得られ、過食を防ぐことができるとされています。
ベジファーストは、健康的な食生活を維持するための一つの方法として注目されています。
ダイエットをする上でも有名な食べ方です。
ところがこれが効果なしという意見が出てきてるのです。
一人歩きしている?誤解されているベジファースト
定番となっているものですが最近はそうじゃなくなってます。
私としても信じられないことです。
5年ぶりに改訂された「日本人の食事摂取基準」からはベジファーストの記載が消えてしまったのです。
専門家の指摘では食べ方の順番は重要じゃないというのです。
ポイントは食べる間隔です。
例えば最初にレタスを食べて10分経ったらお米を食べる。
そうすると血糖値の上昇が抑えられる研究結果があったのですがこれは肉を先に食べて10分後に野菜を食べるでも同じ効果なのです。
そうやって一人歩きしてしまったのは野菜不足の方に食べさせるためという目的があるようです。
効果は人によって違う
実際ベジファーストに科学的根拠はありません。
一部の研究では、ベジファーストの効果が一貫して確認されていないと指摘されています。
個々の効果があるとしても、全体的な健康への影響は限定的であるという意見もあります。
食事の効果は個人によって異なるため、ベジファーストがすべての人に効果的であるとは限りません。
一部の人には効果が見られない場合もあります。
食事の順序よりも、全体的な食事のバランスや栄養素の摂取が重要であるという意見もあります。
ベジファーストに固執するあまり、他の重要な栄養素の摂取がおろそかになる可能性があります。
野菜を先に食べるだけでなく、全体的な栄養バランスを考慮し、必要な栄養素を適切に摂取することが重要です。
ベジファーストに向いている方
まず、血糖値管理が必要な方ですね。
糖尿病やその予備軍の方、または血糖値の急上昇を避けたい方には、食後血糖値の急激な上昇を抑えるために有効です。
次にダイエットをしてる方です。
満腹感を得やすくするため、総摂取カロリーを減少させる効果が期待できます。
これにより、体重管理や減量を目指す方に適しています。
次に食物繊維の摂取を増やしたい方。
野菜を先に食べることで、食物繊維の摂取が確保されやすくなります。
便秘の予防や腸内環境の改善を図りたい方に適しています。
最後に健康的な食習慣を身につけたい方です。
野菜を意識して摂ることで、全体的な食事のバランスを改善し、健康的な食習慣を身につけたい方に向いています。
ベジファーストに向いてない方
まず、消化器系に問題がある方です・
野菜は食物繊維が豊富であるため、消化器系に問題がある方(例えば過敏性腸症候群など)は消化に負担がかかることがあります。
次に食物アレルギーや不耐症がある方です。
特定の野菜に対するアレルギーや不耐症がある方には、ベジファーストの実践が難しい場合があります。
次に特定の栄養素が不足している方。
ベジファーストに偏りすぎると、他の重要な栄養素(例えばタンパク質や脂質)の摂取が不足する可能性があります。バランスの取れた食事が難しい場合には注意が必要です。
最後に食事制限がある方です。
特定の医療条件や治療のために食事制限がある方には、ベジファーストが適さないことがあります。
医師や栄養士と相談の上で適切な食事法を選ぶべきです。